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犠牲者の中には、肺の中を満たしていく液体のせいでしだいに呼吸ができなくなり、顔色が青くなる人も見られました。
おもに犠牲になったのは20から40歳の健康な若い成人で、犠牲者の99%が65歳未満だったと見られています。
免疫システムが活発なため、ウイルスの攻撃に対して激しい防御反応を示し、肺の組織が急速に破壊されて症状が悪化したのではないかと考えられます。
インフルエンザは戦闘のために外国に送られた軍隊や、陸軍基地にいた要員に破壊的な被害を出しました。
ヨ一口ツパで死んだアメリ力人兵士のうち、半数は敵の攻撃ではなくインフルエンザが原因で命を落としました。
18年、ボストン近郊の軍基地のある医師は、感染拡大の速度について次のように述べています。
「死が訪れるまでに数時間しかかからない。
息を吸うだけで必死になり、やがて窒息する。
恐ろしいことだ」。
L大学G力レッジの歴史学者、K教授は、次のように言います。
「各国は準備ができていませんでした。
次々と死者が出る原因がウイルスであることを知らす、バクテリアの対策に専念していたのです。
ワクチンは開発されていましたが、対策は行き当たりばったりで、逆効果だった可能性のほうが高いくらいです」。
被害を出した国では、流行がつづく3か月間、自や会社が閉鎖されました。
ロンドンはゴーストタウンと化し、学校は閉鎖され、集会は禁止されました。
アメリカのある町では、握手が違法行為とされました。
しかし、町や村はやがて復活し、流行の第2波が訪れたときには、多くの人たちに第1波で感染した(そして回復した)ことから免疫が備わっていました。
世界人口の5分の1の人がインフルエンザに感染し、世界中の死者は2000万から4000万人に達したと推定されています。
ただしアフリ力の統計がないことから、正確な死者数を知るのは困難で、8000万人に達した可能性もあります。
イギリスでは全人口の約23%がインフルエンザに感染し、25万人が亡くなりました。
アメリカでは28%が感染し、第1次世界大戦の死者の10倍にあたる推定67万5000千人が亡くなりました。
被害は非常に深刻で、平均寿命が10年短縮されました。
オーストラリアでは他国の1年後に流行が起こりましが、それでも1万1500人が命を落としました。
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